ひとり用のベッド

22:42「ひとり用のベッド」 2006.11.26


真夜中の

ひとり用のベッド

まくらの どちらかに

もぐりこんだ 携帯が 振動した


ひとり雲 に

さしこんだ光は

まぶしすぎて


両手が

さまよう


声が

震えて


ナミダさえ 流れず


僕は

浮かんだ言葉を


相手に 伝えた


ひとり用のベッド で


僕は

舞台に立っていた


約束 をして

ゆびきり みたいに なって


僕は

ひさしぶりの

恋心に


一番近い 公園に 走っていって

ブランコに 乗りたい気分に なった


せきこんでいた 風邪が

吹き飛んでいた


これが


魔法 というものなのか


たねは あるんだろうけど

知りたくない


魔法のなかに

浮かんでいたい・・・


雨の

つめたさ さえ

感じない・・・




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